1960年代のドールを迎える

 ミシンを買ったと前回の記事で紹介したものの、ハゲハゲサンタの帽子以外何か縫うものも特になく、どうしようかな〜と思っていたので、ちょうど上野で開催中の初春の骨董市を覗いてみることに。



 上野公園では年5回ほど骨董市が開かれているみたいで、今回の初春の骨董市は規模やや小さめ。1960年代のお人形を購入。どの国から来た子なのか分からず、足も両足壊れ、テントの端の片隅にポンッと安売りされていたこの子。昔ながらの人形によくみられる陶器製のお顔とか目の青さとかなんとなく惹かれておうちに迎え入れてあげることに。


この日は風が強く、テント内のグラスは落ちて割れ、強風でしっちゃかめっちゃか。

 「風強いですね〜」と私が声掛けたのを皮切りに、ちょっとずつ会話がスタート。

店主曰くスイスとかオランダ土産であろうというこの子。この当時の日本はなかなか今のように海外旅行に行く人も少なかったため、こういった海外土産の人形が出回ることは少ないのだそう。


 そして、実はこの子の他にもう一体気になっていた子がいて、その子は傾けると目が閉じたり開いたりするスリーピングアイを持っていたのだけど、だいぶ昔に店主が仕入れた人形はなんと横に動いていたのだそう。どういうカラクリかは分からなかったらしいけど、とても珍しい人形で、当時日本が海外輸出向けとして製作していたんだって。秒で業者が買っていったらしいけど、見たかったな〜。


 そんなこんなで、仕入れはアメリカに買い付けに行っているらしい店主に人形のことについて色々教えてもらえた。実はこうして骨董市で店主と色々話できたのって、初めてのことだったからとても嬉しかったし、そうやって迎えたこの子はなんだかとても特別に思えるようになった。


両足欠けているっていうから、最初はちょっとびびったけど、店主の「自分で脚作れば?」の一言で何故か妙に納得してしまった。なるほど、そういう手もあったか、今この子は脚がなくてどこにも行けないけど、私が足を作ってあげることで、どこにでも行きたい場所に行けるようになる。これってもしや素敵なことではないか・・・。


と、いうわけで今度仕事が休みの時にでもサンタの帽子と共にこの子のドレスも作ってあげようと思います。このままの古い服でも可愛いんだけれどね。


ESTARUANG(エスタルアン)

ガーリーなヴィンテージ、ピンクなクリスマス、レースでふわふわなインテリアに魅了されっぱなしな日常。近々ポルトガルに長期滞在予定。

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